※この記事は物語のネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。
序章:父親の背を追って
物語はエンバーグロウ雪道から始まる。
彼の名はマイルズ。聖火騎士見習いだ。
マイルズはリオン教官という人物の命によりとある盗賊を追っているようだ。
彼が盗賊のねぐらを突き止めたころにはもう盗賊は姿を消していたらしい。
しかし今、そのねぐらに対象の盗賊が戻ってきているという情報を掴んだというのだ。
マイルズはその盗賊を1か月以上も追ってきたという。
ここで逃がすと次にいつ見つけられるかわからないということもあり、なんとしてもここで是が非でも捕まえたいようだ。
マイルズは無関係な方を巻き込めないと、待機するように頼んできた。
私は考える。マイルズを手伝うか否かを。少し迷ったが手伝う提案をしてみることにした。
おせっかいな私はマイルズの返答を待つ・・・・
是が非でも盗賊を捕まえたいマイルズは言う。
「・・・わかりました。僕に力を貸してください」
そんなことがあり、ともに盗賊を捕まえに行くことになった。
雪道の奥で盗賊を見つける。
盗賊がねぐらに戻っているという情報は確かだったようだ。
後ろからマイルズが言葉を放つ。
「聖火騎士団の者です。あなたを捕まえにきました!」とマイルズ。
盗賊は振り返る。
自身の隠密に自信があるのか盗賊は少し古巣に戻っただけで嗅ぎ付けられていたことに驚いたようだ。
「少しは骨のある聖火騎士もいるようだ」と盗賊。
マイルズは自身がまだ見習いということを盗賊に明かし、言葉を続けた。
「ですが、聖火騎士になる第一歩として必ずあなたを捕えます!」
私はマイルズの意気込みを感じた。
必ず力になろう。私はそう思った。
◆戦闘開始 盗賊
盗賊 | Lv.12 |
---|---|
シールドポイント | 5 |
弱点 | 剣、短剣、扇、風、光 |
◆主な攻撃
斬りつける | 単体攻撃 |
---|---|
たたかう | 単体攻撃 |
シールドも5枚と薄めなのでBREAKも安易です。
見事捕まえることに成功する。
マイルズは喜んだ。
マイルズはリオン教官への報告を目的にエンバーグロウに戻るようだ。
お礼もかねてエンバーグロウに来てほしいとのことだ。
私は報告まで見届けることにした。
リオン教官を見つけたマイルズはリオン教官に呼びかける。
なんだ、マイルズか。いい加減、音をあげたか?
とリオン教官。
どうやらリオン教官はマイルズに期待していない様子だ。
マイルズは教官に盗賊を捕まえた事を報告する。
リオン教官はそうかご苦労だった。と一言。
マイルズはリオン教官に問う。「あの、これで少しは僕のこと、、、、」と言うとすかさず「盗賊の一人ぐらい捕まえられて当然だろう。」とリオン教官。
この人は社員のモチベーションを下げるのが得意な上司なのかもしれない。よくやった。ぐらい言えないものかと私は思った。
捕まえた盗賊の取り調べに参加を希望するもそれも拒否されたマイルズ。
聖火騎士団のルールはしらないが、リオン教官はあきらかにマイルズに対し対応が冷たい。
リオン教官がさったあと、マイルズは自身のことを話してくれた。
マイルズの家系が代々聖火騎士のだったこと。
自分の父レヤードが立派な聖火騎士だったこと。
父のような聖火騎士になるのが目標ということ。
「いつかリオン教官に認められるように頑張ろうと思います。」とマイルズは言った。
そんなマイルズを応援したいと私は思った。
少し気になったのは父が聖火騎士だったと過去形だったことだ。今は問うまいと私は胸の内にしまっておくことにした。
1章 教官は何を思う。
リオン教官に呼ばれたマイルズ。
新たな命令が下される。
聖火騎士団付きの薬師から”雪どけの草”の採集を頼まれたそうだ。
下された命は雪どけ草の採集だ。
問題は採集できる場所にあった。
雪花晶の洞穴に群生しているというのだ。
雪花晶の洞穴はウォーウルフが生息していて、手練れの聖火騎士でも危険な魔物だそうだ。
「単体でも危険な魔物の縄張りに見習いの僕がいくなんて・・・・」と戸惑うマイルズ。
リオン教官はウォーウルフの獰猛さを知っていてマイルズに依頼しようとゆうのだ。
「断っても構わない」とリオン教官はマイルズに言う。少し間をあけて教官は言葉続ける。
「だが、その場合は・・・聖火騎士の道をあきらめるのだな」と。
こういわれてはマイルズが断れるわけがない。
「・・・・・行きます」とマイルズ。
「下手をすれば命を落とすことになる。諦めるのも、勇気だぞ」といい残しリオン教官はさっていった。
リオン教官がさったあと
マイルズはそこにいない父に問いかけるように「父さん、僕は・・・・」とつぶやいた。
この時私はすでに決めていた。一緒に雪どけ草を取りに行くことを。
力を貸すことを私はマイルズに提案する。
僕の夢のためにそんな危険を冒す必要は・・・と断ろうとするマイルズだったが私は力になるともう決めていた。(自動)
こうして共に雪花晶の洞穴に向かうことになった。
無事に洞穴の奥で雪どけ草を発見することができた。
がしかし、そこにウォーウルフの群れがやってくるのだった。
不安そうなマイルズだったが、一人じゃないんだと勇気を滾らせる。
◆戦闘開始 ウォーウルフ3頭
ウォーウルフ | Lv.13 |
---|---|
シールドポイント | 5 |
弱点 |
【杖、本、扇、光、闇】 |
◆主な攻撃
連続かみつき | 単体攻撃。二連撃。 |
---|---|
たたかう | 単体攻撃。 |
ひっかく | 単体攻撃。 |
手練れの聖火騎士でも危険な魔物ときいていたのでどうなるかとおもったが、たいしたことはなかった。手練れの聖火騎士様はきっとレベル7~8ぐらいなのかなと私は思った。
とにかくマイルズは喜んでいる。
無事勝利し、雪どけ草の回収に成功した。
リオン教官に報告にいくことにしよう。
リオン教官はマイルズが雪どけ草の採集を成功させ帰還してきたことに驚いている。マイルズは素直で正直な人物だ。
僕一人では無理でした。仲間に手伝ってもらったと正直に話す。
「そうか・・・よくやった」とリオン教官。
その言葉をかけてあげてほしかった。と私は思った直後だった。
「といいたいところだが、誰が人の助けを借りていいと言った?」と言葉を続けた。
やはり教官は冷たい。
教官は理由を添える。
聖火騎士団のを手伝った誰かが怪我をしたときの責任の問題があるからだという。
マイルズは褒められることもなく謝罪して今回の任務も終了となった。
手伝ったことを少し申し訳なくも思ったが、マイルズは気にしないでほしいといってくれた。
2章 恥さらしの息子
しばらくして私は再びマイルズのもとを訪れた。
マイルズと話していると、マイルズと同じ[見習い聖火騎士]2名が現れ、話しかけてきた。
見習い騎士はリオン教官がマイルズを呼んでいると伝達してくれたのだ。
「待たせるんじゃないぞ」と見習い騎士は煽る。
しかし急に呼び出されたことの要件に、マイルズは検討もつかないようだ。
「とにかく、行ってきますね」と言いマイルズはこの場を去ろうとしたが、一緒にいくと私はおせっかいをやく。
このパターンではいつもマイルズは折れてくれる。私はついていくことに成功する。
約束の場所にマイルズと共に到着した。
が、リオン教官の姿が見えない。
追ってくるかのように、見習い騎士2名が現れた。
2人にマイルズが問いかける。
「おや、、リオン教官がお呼びだと聞いたのですが」とマイルズ。
見習い騎士はその問いに答える。
「それはオレの嘘だ。この件にリオン教官は関係ない」というのだ。
見習い騎士はマイルズを気に入らない様子だ。
リオン教官が無理難題を命じているのは、マイルズを聖火騎士にしないためだというのだ。
それはマイルズ自身もきっと薄々気づいていたのかもしれない。
見習い騎士は言葉をつづける。
「騎士団の・・・・恥さらし息子がよ!!」
「まさかしらないのか?親父がなにをやらかしたか・・お前がいると、聖火騎士の名が穢れるんだよ!」
などといいマイルズを責め立てる。
「リオン教官の手を煩わせるまでもない、俺たちで追い出してやる!」と言い放ち
見習い騎士2人はマイルズの言葉を聞く耳を持たないまま戦闘をけしかけてきた。
◆戦闘開始 見習い聖火騎士 2名
見習い聖火騎士 | Lv.14 |
---|---|
シールドポイント | 4 |
弱点 | 短剣、弓、本、火、雷 |
◆主な攻撃
斬りつける | 単体攻撃 |
---|---|
たたかう | 単体攻撃 |
乱れ斬り | 単体攻撃。三連撃。 |
見習い騎士を返り討ちにしたところに、リオン教官が現れる。
「これはどうゆうことだ?」とリオン教官が説明を求める。
「こ、これは、その、、、リオン教官のために・・・・」と見習い騎士。
「”私の代わりに罰していた”・・・とでも言いたいのか?」とリオン教官。
その言葉静かであるも怒気を感じる。
次の瞬間
「この大馬鹿者どもが!!」リオン教官が怒鳴る。
聖火騎士とは信徒を護る守護の剣。
それを私闘のために振るうとは愚かにもほどがあると2人を叱った。
2人は謹慎を命じられその場を去っていった。
その後、リオンはマイルズに言葉をかける。
「・・・すまないな マイルズ」とリオン教官が頭を下げる。
騎士見習いたちの教育不足は教育係の自身の落ち度だという。
リオンは言葉をつづける。
「だがこれを機に私から直接いわせてもらおう。」
「マイルズ。聖火騎士になるのは諦めろ。」
「お前が聖火騎士になれば・・・・」
マイルズが言葉を遮った。
「父の不名誉を知ることになるからですか?」とマイルズ。
リオン教官は驚いた様子だ。
「知っていたのか!?」とリオン教官。
マイルズは私に話す。
父レヤードは立派な騎士だったが同時に・・・[敵前逃亡した裏切り者]と言われているのだそうだ。
3章 真実を前に、僕は逃げない。
そしてしばらくしてマイルズと会う。
父レヤードのこと調べるのに手伝ってほしいというのだ。裏切り者と呼ばれる父親をもつマイルズが聖火騎士になるには父の真実を突き止め、、汚名をすすぐしかないとマイルズは考えたのだった。
なによりもマイルズは父を信じたいのだという。
私は喜んで協力することにした。
手始めに、町の聖火騎士に話を伺うことにした。
皆裏切者のレヤードの噂は皆知っているようだが、真相を知るのは一部だけのようだ。なかなか真相に辿り着くことはできない。ゆえに噂だけが独り歩きしているとのことだ。
町を歩いていると一人の人物が声をかけてきた。
「・・・君が、マイルズかね?」
「そうですが、、、」とマイルズが返す。
その人物は名乗ることもなく、リオン教官がマイルズが盗賊を捕まえた場所でまっているというのだ。
私たちはこの呼び出しに応じることにした。
そこにはリオン教官が立っていた。
リオン教官はマイルズに唐突に謝罪する。
「本当にすまなかった!」と。
あからさまにマイルズを聖火騎士から遠ざけるようにと無理難題をおしつけたりした行為を含め、リオン教官は自分がしていたことがあの見習い騎士たちとなんら変わらない嫌がらせをしてしまっていたのだと気づいたのだ。
だがマイルズはそのどれをも乗り越えた。
マイルズの姿は父そっくりだったという。
誰よりも優しく、勇敢だった聖火騎士のレヤードの姿に。
リオンは言う
「聖火騎士団に入れば真相をしることになる。君のことをよく思わない連中も大勢いる。だから・・・・聖火騎士になるのは諦めろ 入団すれば、君は・・・・」
マイルズはリオンの言葉遮り声を大にしていう。
「みくびらないでください!!!」
リオンは驚いた。私も驚いた。こんなに声を張り上げるキャラじゃない。
「その程度のことで逃げ出すほど、弱くはありません。だって僕は聖火騎士レヤードの息子なんです」とマイルズ。
マイルズは何があっても諦めない。強い男だ。
「やはり血は争えんか」とリオン教官。リオンはマイルズとレヤードをどこか重ねてしまうようだ。
もうリオン教官がマイルズに諦めろということはないだろう。
きっと彼は言葉通りに一人前の聖火騎士になって父の真相を突き止めるだろう。
その時まで彼は折れることなく進み続けるだろう。
私はいつでも喜んで君の力になるとしよう。
~Traveler Story~”マイルズ”の物語
真実を前に、僕は逃げない
おわり
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